介護費用の自己負担額について

介護保険が使える介護サービスは、在宅サービス・施設サービス・地域密着型サービスの3種類があります。
在宅サービスとは、自宅に暮らしながら訪問を受けたり通所したりすることによりサービスを提供されるもので、訪問入浴介護や通所リハビリテーションなど多岐にわたります。
施設サービスとは入居介護施設に入所して受ける介護サービスのことで、代表例として特別養護老人ホームやグループホームが挙げられます。
地域密着型サービスは、住み慣れた地元で介護サービスを受けられる制度です。

要介護度と認定されると、介護保険の適用を受け低額の出費で介護サービスを利用できます。
こうした介護サービスの料金は、要介護度により定められた料金のうち1割から3割を自己負担分として支払うことになります。
残りの介護費用の負担については公的支援により補填されるのです。
介護保険が適用される介護サービスは、要介護度に応じて公的支援の支給限度額が設定されます。
訪問介護サービスや訪問入浴サービスなどの在宅サービスを利用する場合は、最も重度の要介護度5であれば約36万円の支給を受けられます。

一方、要介護度1の場合の支給額は、約5万円とされています。
原則として自己負担額は1割ですが、年収が一定額以上の場合だと自己負担額が2割または3割に増額されます。
また、介護サービス費用はサービスごとに単位が設定されており、1単位10円を基準として計算した額を支払うことになります。
要介護度により与えられる単位数は規定されており、定められた単位数を超えて介護サービスを利用する場合には全額自己負担となるので注意が必要です。